2013年9月27日金曜日

9月26日 大船渡お渡し会場

Friday, September 27, 2013
September 26:  The Ceremony to Pick up Pets in Paintings in Ofunato

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25日夜に大船渡に着きました。
26日朝目覚めて、ホテルのカーテンを開けて・・広がる光景に驚きました。
私の泊まってるホテルは港の近くでした。
被災した場所にホテルだけ修復されて建っていました。

ホテルの窓からの写真です

I arrived in Ofunto in the evening of 25th.
When I woke up in the morning of 26th, I opened up the curtains and I was surprised to see the outside.
I was staying at the hotel near the harbor.
The hotel was restored and it was the only building in the disaster area.

Photo from the window of hotel.


大船渡には初めて来ました。
山のある一定の高さから上のお家は無事だったようですが、
それ以外は、津波の被害にあったようでした。
どれだけ大変だったかがわかります。

その中を車で走り、お渡し会場のリアスホールに向かいました。
12:00から、飼い主さんたちが絵になった子をお迎えにいらっしゃいます。

大船渡リアスホールです

This was the first time to visit Ofunato.
Houses on the mountain had no damage due to the higher elevation, however, other areas were hit by tsunami.
I understood how it was terrible.

I drove through the area to go to Rias Hall, the site of ceremony.
Pet owners will pick their pets in paintings up from 12:00.

Rias Hall in Ofunato


練習室2がお渡し会場です。

The Lesson Room 2 was the site.

大船渡、陸前高田の子たちが、飼い主さんのお迎えを待っています。

Pets in Ofunato and Rikuzentakata were waiting for their owners.

12:00~21:00までがお迎え時間でしたが、すべての飼い主さんたちが
お迎えにいらっしゃいました。
お迎えにいらした方はご家族代表でいらした方が多く、他のご家族の方たちは
お家で絵になった子が帰ってくるのを楽しみにして待っているそうです。

みんなお家に帰っていきました。
今日は、みんな笑顔です。それが本当に嬉しいです。

The ceremony was held from 12:00 to 21:00 and all pet owners picked them up.
Many of the family sent a representative and other family members waited at home with excitement.

All pets went home.
Everybody was smiling today.  I was very happy for it.

21:00。外は真っ暗です。

At 21:00.  It was dark outside.

宮城県の子たちが車の中で待っていました。

Pets in Miyagi Prefecture were waiting for me.

今日からとても寒くなりました。
暑さ寒さも彼岸まで・・本当にそうですね。

次は29日に石巻でお渡しです。
少し時間があるので、27日は絵の子達を車に乗せて、空気のいいところや
星のきれいなところに行ってみようかと思います。
運転は喜多さんですが・・。(すみません、私は免許持っていません・・)

The weather turned very cold.
Summer heat or winter cold doesn't last after the equinox … I really think so.

The next ceremony will be held on 29th in Ishinomaki.
Summer heat or winter cold doesn't last after the equinox.
I have a time until then, I will drive to places with clean air and pretty stars with pets in paintings.
But Kita-san will drive … (Sorry I do not have a driver’s license …)


9月24日、搬出&お届け&出発

September 24:  Take-out / Delivery / Departure

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24日、とってもいいお天気でした。

On 24th, it was a fine day.

宮古に来てくださった、参加作家のひろかわさえこさん、浜田桂子さん、
垂石眞子さん、どいかやさん、台湾から来てくださった周さんが、
9:31分の快速リアスで帰られました。
駅までみんなでお見送りに行きました。

Participating artists, Ms. Saeko Hirokawa, Ms. Keiko Hamada, Ms. Mako Taruishi, Ms. Kaya Doi who also came to Miyako and Mr. Zhou from Taiwan left by Rapid-Train Train Rias at 9:31. 
We went to the station to see them off.


行ってしまわれました・・。
急に静かになり、ちょっと寂しくなりました。


They were gone.
I felt sad because there was very quiet around me.

その後会場に向かいました。
10:00からは、搬出作業が始まりました。

Then I went to the site.
Take-out started at 10:00.




昨年8月から日本中、台湾までずーっと一緒に旅したダンボールです。
このダンボールたちにも本当に感謝です。

The boxes had been traveled to many places in Japan and even to Taiwan since August
I really thank to those boxes, too.

搬出作業終了!
宮古のみなさん、宮古まできてくださったみなさん、
本当にありがとうございました。

Take-out finished!
Staffs in Miyako and volunteers came to Miyako, thank you very much.

絵の入ったダンボールを車に乗せます。
喜多さん、29日まで一緒によろしくお願いします!

We loaded boxes for paintings.
Thank you, Kita-san until 29th.

参加作家のタカタカヲリさんが、帰られました。
タカタさん本当にありがとうございました。

Ms. Kaori Takata, participating artist, left.
Takata-san, thank you so much.

絵になった子をどうしてもお迎えに来ることができない方もいらっしゃいます。
なるべく、この子たちが暮らしていた場所でお家に帰してあげたいので、
今回は、飼い主さんと連絡をとり、出来る範囲でお届けに向かおうと思っています。

搬出終了後、大槌町の飼い主さんにお届けに行きました。
参加作家のたかぎなまこさんが描かれた子でしたので、たかぎさんも
一緒に向かいました。

大槌に向かう途中の景色です。
まだまだ・・大変な状態です。

There were some pet owners who could not come to pick their pets in paintings.
I wanted to deliver those pets in paintings to their home where they were living.
So, I will contact pet owners to deliver them as possible as I can.

After take-out, I went to see a pet owner in Otsuchi.
As Ms. Namako Takagi drew the painting, she joined to see them.

Photo on the way to Otsuchi.
It looks still terrible.



 飼い主さんと待ち合わせ場所「マスト」です。
「マスト」は、命展パート1、パート2で開催させていただいたところです。
久しぶりで、懐かしかったです。

We met the pet owner at MAST.
MAST was the site to hold the exhibition Part 1 & 2.
It brought back memories.

飼い主さんともお会いでき、たかぎさんから絵になった子を
お渡ししていただきました。
また、1匹、お家に帰っていきました。

その後、たかぎなまこさんも帰られました。
たかぎさん、本当にありがとうございました!

We met the pet owner and Takagi-san passed the pet in painting.
One more pet went home.

Then, Takagi-san went home.
Takagi-san, thank you very much!

たかぎさんを見送り、その後はまた数件、お届けに向かいました。

山田町にある「豊間根小学校」です。
ここは、震災時の避難所になった小学校です。

After seeing off Takagi-san, I visited some more pet owners for delivery.

Toyomane Elementary School in Yamada Town.
It was an evacuation center for the disaster.


「人も動物もみんな同じ大切な命」をテーマに、
台湾の作家さんに描いていただいた絵です。
台湾の作家さんたちは、被災地の学校などに絵は寄付して欲しいとの
ご希望でしたので、お届けに伺いました。

The painting “Human and animals are having equally precious lives” was drawn by Taiwanese artist.
As the artist wanted to donate the painting to disaster school, I visited there for delivery.

豊間根小学校の教頭先生です。

Assistant principal in Toyomane Elementary School

参加作家さんからいただいた絵本も、少し寄贈させていただきました。

I donated some picture books delivered from participating artists.


 次に伺ったのは「船越小学校」です。
「船越小学校」は被災したため、現在は「青少年の家」の一部を
小学校として使っています。

Here was suffered from the disaster, the school rented a part of Youth House.



廊下にあった本棚。
ダンボールでできていました。

Book cabinet.
It was made from cardboard.


 2段ベットがならぶ宿泊施設が、教室となります。
ここは保健室。

It was a classroom where bunk beds were lined.
It was a sickbay.

ここは、校長室。

It was a principal’s office.

職員室に向かい、命展について先生方にお話しをさせていただきました。

I visited a faculty room and told teachers the exhibition.

絵をお渡ししました。
写真の左に写っているのは用務員さん。右が校長先生です。
実はこの用務員さんが、震災の時に全校生徒と避難してきた人全員を
救った方なのです。
船越小学校は当時避難所になっていて多くの方が避難されていました。
誰もがこの小学校まで津波がくるとは思っていなかった中、
海の様子を見てきっと大きな津波が来ると、用務員さんは判断され、
「みんなから笑われてもいいから、もっと上に逃げましょう!」とそう
校長先生におっしゃったそうです。
その言葉で、校長先生はもっと上に避難することを決断されました。
その後、小学校は津波に飲み込まれ、高台に避難した全員が助かったそうです。

左がその用務員さん。右が校長先生。
校長先生は、用務員さんが数百人の命を救った・・とおっしゃっていましたが、
その言葉を信じ、決断した校長先生も同じ命を救った方だと思います。

I delivered the painting.
The person on the left was a school janitor and on the right was a principal.
The school janitor saved all students and evacuated people during the disaster.
Many people were evacuated in Funakoshi Elementary School as it was designated as an evacuation center.
Nobody imagined the tsunami reached here.  However, he believed that the tsunami will surely hit the school by judging from the situation of the ocean and said to the principal, “Let’s evacuate to higher location, don’t care others will laugh derisively”.
The principal decided to evacuate by his suggestion.
After that, the school was hit by the tsunami and all people who evacuated to the higher place were saved.

The school janitor on the left and the principal on the right.
Although the principal told me that the school janitor saved several hundred people, I thought the principal did the same because he believed the suggestion of the school janitor and decided to evaluate.

 絵本も寄贈させていただきました。

I also donated picture books.


 次に向かったのはマックスちゃんの飼い主さんのところです。
夕飯をご一緒させていただきながら、いろいろお話を聞かせていただきました。

マックスちゃんは、津波からは逃げることができたのですが、
その後、点々とする避難生活が原因で、亡くなってしまった子です。
飼い主さんは、今一緒に暮らしている猫ちゃんと、ワンちゃんの写真も持って
マックスちゃんのお迎えにいらっしゃいました。
そして、この大きな写真はマックスちゃん。
マックスちゃんが亡くなった後、何か見つからないかと、家の付近を掘っていたら
この大きな写真が出てきたそうです。

Next, I went to see the owner of Max.
We had a dinner together and they told me many stories.

Max could survive from tsunami, but he passed away due to the life as evacuee to move home many times.
The pet owner came to pick Max in painting up with photos of cat and dog who were living together now.
Max in the big photo.
After Max passed away, the owner dug the ground around the house to find some remaining goods and found its big photo.

22:00、飼い主さんと別れてホテルに戻りました。
次は、宮古を出て、大船渡に行きます。
車の中の絵の子たちが、ソワソワしています。

I returned to the hotel at 22:00 after that.
I will leave Miyako and visit Ofunato next.
The pets in paintings in the car were excited.


9月23日 宮古展最終日(命展パート2展覧会最終日)

宮古展最終日、命展パート2の最終日です。
 

10:30から、子供たち伝えるおはなし会」がありました。

福岡のボランティアさんから、最終日に合わせてうれしい電報が届きました。

和歌山でお世話になったALECの方も宮古までいらしてくださいました!
加納さんです。
周さんと同じく、命展最後のお迎え日に立ち会いたいというお気持ちで
遠いのにここまでいらしてくださいました。

そして、参加作家のタカタカヲリさん、たかぎなまこさんもいらして下さいました。
そのほか石巻、山形、東京、沖縄・・とお手伝いに来てくださったボランティアの
森田さんが仙台からきてくださいました。
パート1からずっとお手伝いしてくださり、先日東京で開催した講演会の司会を
やってくださった、喜多さんも東京から車でいらしてくださいました。
喜多さんは、この先、車に絵を乗せて、私と一緒に石巻までお付き合いして
くださいます。

命展を支えてくださった多くの方々のお気持ちが宮古に集まり、
本当に本当に嬉しかったです。

10:30から始まる、おはなし会の準備をしています。

託児室では、小学校2年生以下の子のお部屋になります。
お話をしてくださる作家さんは、ひろかわさえこさん、垂石眞子さんです。


ひろかわさえこさん

垂石眞子さん

絵本を読んでくださったり、クイズがあったり・・

みんなでお絵かきもしました。

記念撮影です。
1時間半もあったので、たくさんたくさん絵本を読んでもらい、
子供たちも喜んでいました。
ひろかわさん、垂石さん、どうもありがとうございました!

和室、こちらは小学校3年生以上のお部屋です。

池田あきこさん、浜田桂子さん、どいかやさんです。

はじめは、どいかやさんの絵本の読み聞かせです。
壁に画像を映しながら、「パンやのコナコナ」を読んでくださいました。


続いて、浜田桂子さんです。
浜田さんは「あやちゃんがうまれたひ」「てとてとてとて」を
読んでくださいました。

最後に池田あきこさん。
池田さんは「雨の日の木曜パーティー」を読んでくださいました。
お話される前に、音を使って会場に雨を降らせました。

雨が降ったところで、朗読がはじまりました。


小学校3年生以上のお部屋でしたが大人の方もたくさんいらっしゃいました。
池田さん、浜田さん、どいさん、どうもありがとうございました!

午後から展覧会場に向かいました。
最終日ということもあり、多くの方がいらしていました。


16:00になり、絵のお渡しが始まりました。
飼い主さんたちが絵になった子をお迎えにきます。

たくさんの絵になった子たちは、飼い主さんに抱かれて、みんなお家に
帰っていきました。
「今日からまた一緒に暮らせます」そういって帰られる飼い主さんが多かったです。

20:00になり命展も終了しました。
宮古・大槌・釜石の子たちはみんな帰っていきました。
とても嬉しいことなのですが、長い間日本や台湾を一緒に旅をしてきたので、
何だか少し寂しくもなりました。

命展を支えてくださったみなさんと記念撮影。
その1

その2

その後、みんなでお食事に行きました。

ここで、私は宮古に来てくださった作家さんたちから、思いもよらない
プレゼントをいただきました。
みなさんから、サインと一緒に私にあてたお気持ちが書いてありました。
こんなことを考えてくださっていたなんて、びっくりしました。
本当に嬉しかったです。
私の大切な宝物になりました。

みんなで記念撮影です。

宮古はこれで終了です。
本当にありがとうございました。
これからは、展覧会はありませんが、26日に大船渡で、
29日に石巻で絵のお渡し会があります。
24日搬出後、大船渡に向けて出発です。