2018年9月22日土曜日

京都 堀川御池ギャラリー「やさしい時間」

現在、京都 堀川御池ギャラリーにて、展覧会開催中です。
『やさしい時間』
共済:京都市教育委員会 後援:京都府・京都市・京都新聞社
期間は、9月17日〜26日まで。
ギャラリーA : うさの絵本の世界
ギャラリーB:絵本「ぼくは海になった」原画展
ギャラリーC:「災害で消えた小さな命展」

17日には、朗読劇も開催しました。

京都新聞に掲載されました。 

会場の、堀川御池ギャラリーです。

ギャラリーC「災害で消えた小さな命展」


ギャラリーB 絵本「ぼくは海になった」原画展



ギャラリーA:「うさの絵本の世界」


絵本だけではなく、1枚の絵も展示しています。

今までの活動も動画で紹介しています。

今まで出会ったたくさんの命たちから、絵を描かせてもらいました。
3つの展覧会…私うさの全ての想いがここに集まっています。
26日まで開催しています。

2018年4月1日日曜日

命展パート4の絵、お渡し会(熊本)

ご報告が遅くなりましたが、3月24日(土)命展パート4の最後の絵のお渡し会が、熊本県熊本市立城南図書館で行われました。

桜が満開で、黄色い菜の花がとてもきれいでした。

会場の熊本市立城南図書館です。
この図書館は、昨年展示館もさせていただいたところです。

図書館の玄関にお渡し会場を作っていただきました。

熊本地震により犠牲になった動物たちです。
飼い主さんのお迎えを待っていました。

読売新聞の方が取材に来られました。
動物の事にとても関心のある記者さんでしたので、お話もしやすかったです。

お渡し会一番にお迎えに来られたのは、コロンちゃんの飼い主さんでした。
飼い主さんに抱っこされたとたん、絵のコロンちゃんがとても嬉しそうにな表情に変わりました。

次々に、飼い主さんがお迎えにいらっしゃいました。


私は熊本地震のとき、すぐに現地に向かい、動物のレスキューチーム(チームうーにゃん)を立ち上げました。
熊本地震では、家屋の倒壊により、逃げてしまった動物たち、生き埋めになった動物たちがたくさんいました。その動物たちを探したり、助ける活動をしていました。
同時に、動物を家族に迎えている方も避難所に一緒に入ることができるよう、ペット同伴避難につながる活動もしていました。
その時、被災現場でお会いした方も、命展パート4の飼い主さんとしてお迎えにいらっしゃいました。

この方は、クマちゃんの飼い主さんです。
2匹のワンちゃんと一緒にクマちゃんをお迎えにこられました。

この飼い主さんとは、熊本地震のときに南阿蘇の避難所で初めてお会いしました。
廃校になった中学校が避難所として利用されていました。
飼い主さんは、2匹の中型犬と一緒に、外の屋根のある駐輪場ですごされていました。
「本当はもう一匹、クマっていう犬がいたんだけど、土砂に埋まって出てこなかった」
飼い主さんはそうおっしゃいました。
この飼い主さんのお家は、地震により山が崩れ、寝ていた時に家が土砂に飲み込まれました。
飼い主さんと2匹のワンちゃんは、何とか自力で土砂の中から抜け出ることが出来たそうですが、クマちゃんだけは出てこれなかったそうです。
飼い主さんは毎日、クマちゃんを探して歩いたり、土砂を掘り返したりして探しましたが、今でもクマちゃんは見つかっていません。

飼い主さんはクマちゃんの絵を抱きか抱えながら、
「おーい!クマが返ってきたぞー!!」と、車でまっていた2匹のワンちゃんのもとに行かれました。
飼い主さんと2匹のワンちゃんです。
真っ白い子は、クマちゃんのお母さんのユキちゃんです。
クマちゃんの絵には、ユキちゃんもいっしょに描かれています。

この方は、にゃんきちちゃんの飼い主さんです。
『チームうーにゃん』として益城町で活動中、地震によりいなくなってしまった2匹の猫を探してほしいと連絡があり、すぐに飼い主さんのいる町まで向かいました。
2匹の猫の名前は、「にゃんきち」ちゃんと「小太郎」ちゃん。
にゃんきちちゃんは、畑の中で衰弱した状態で見つかりました。
しかし、残念ながら亡くなってしまいました。

小太郎ちゃんは今もまだ、見つかっていません。
飼い主さんは諦めないで、今でも小太郎ちゃんを探していらっしゃいます。
どうか、小太郎ちゃんが無事で見つかりますように・・・。
もしも、小太郎ちゃんに似ている猫ちゃんをご存知の方がいらっしゃいましたら、私までご連絡ください。(090-6506-3008 うさ)

にゃんきちちゃんの飼い主さんからお手紙をいただきました。

午後5時ごろ、お迎えに来られる全ての飼い主さんの元に、絵になった動物たちは帰っていきました。


今回、2日間の熊本滞在でしたが、この2日間は、熊本地震の時に、とてもお世話になった方のところに泊めていただきました。
そこは、熊本県菊池郡大津町にある、居酒屋「ぐるぐる」です。


熊本地震の活動は、地震が起きた4月から1年ほど、私は熊本に入り、活動を続けていました。活動資金がないため、節約できるところはすべて節約しようと、その間ずっと車中泊で過ごしていました。
冬、南阿蘇の道の駅で初めて車中泊をした時、あまりの寒さに朝まで眠れませんでした。寝袋の中に湯たんぽを入れても、ぜんぜん温かくならないんです。
朝が来て、顔を洗うため車を出たら、「居酒屋ぐるぐる」のご夫婦から声をかけられました。(車に「ペットの捜索・救助」と大きく貼っていたため)
このご夫婦も、個人でワンちゃんや猫ちゃんの保護活動をされていました。
そのときから、営業が終わったあとのお店に泊めていただくことになりました。
泊めていただくだけでなく、ご飯まで用意して待っててくださいました。
動物たちの命をなんとか守りたくて、いろんなことを考え行動をしてきましたが、思いはなかなか届かず、心の荒むことの連続でした。
でも、東日本大震災の時も、熊本地震のときも、こういう温かい方との出会いがあり、私は随分助けられました。

今回も、美味しいご飯を作って待っててくださいました。
私はお肉やお魚を食べないので、お野菜中心のお料理をたくさん作ってくださいました。旦那さんがシェフをされているのですが、もう、何をいただいても本当に美味しいんです!!

 
熊本に行くことがありましたら、是非、居酒屋「ぐるぐる」に行ってみてください。
居酒屋「ぐるぐる」
 
「災害で消えた小さな命展パート4」は、これで終了しました。
「災害で消えた小さな命展パート4」でご協力下さったみなさま、本当にありがとうございました。
今後は、命展パート1~パート4の絵の一部を複製した、「災害で消えた小さな命展~複製画展~」として、活動を続けていきます。
日本・海外、全国どこへでも展覧会の開催は可能です。
同時に講演会の開催も行っています。
展覧会開催を希望される方、講演会を希望される方いらっしゃいましたら、hello.chiisanainochi@gmail.com まで、ご連絡ください。
 
「災害で消えた小さな命展」の絵になった動物たちを見るたびに、私は思います。
本当は、この子達が生きていることが一番なんだと。
 
私たちの価値観一つで救える命はたくさんあります。
私はこれからも、自分ができること全てで、生き物たちの命を守る活動を続けていきたいと思います。



2018年3月24日土曜日

犬の保護されている方にお会いしてきました(糸島市)

昨日(3月23日)犬の保護をされている方にお会いするため、福岡県糸島市に行ってきました。
車を走らせると、綺麗な海が広がっていました。

まるで海外にきているような錯覚を起こす風景に、いくつも出会いました。

そして、不思議な石でできた岬がありました。
この石は、玄武岩と言います。六角形の石でできています。
柱状節理と言って、溶岩が流れ出し表面が固まり冷えていくときにこんな不思議な形を作っていくそうです。本当に不思議です。

見ていると、ワクワクしてきます。

ウミウが巣を作っていました。

「cocoon itoshima」ここのオーナーのSさんにお会いしました。
Sさんは犬が大好きな方で、随分前から、個人で犬の保護活動をされています。
その活動を続けていくために、約1年前から、犬と一緒に泊まる方専用のホテルを始められました。
ここのホテルに泊まったお金が、保護犬たちのために使われます。

この広場は、小型犬たちの遊び場になります。

この一軒家が、犬と泊まれるホテルです。
一軒家に1家族のみ、わんちゃんと一緒に広々のんびり泊まることができます。

こちらは、中型犬・大型犬が暮らす場所です。
一日中、自由に走り回れる環境に犬たちはいました。

こちらは、Sさんご夫婦と小型犬たちの暮らすお家です。

現在、小型犬・中型犬・大型犬合わせて、20匹のわんちゃんを保護されています。
Sさんといろんなお話をさせていただきました。
とても素敵な方でした。

わんちゃんと暮らす方で、これから九州・福岡に行くことがあったら、是非「cocoon itoshima」での宿泊をオススメします!
わんちゃんと一緒に泊まったホテルのお金が、保護犬のために使われます。

「cocoon itoshima」

2018年3月21日水曜日

3月21日、命展パート4絵のお渡し会場(石巻)

今日は、石巻市のナリサワさんにて、命展パート4の絵のお渡し会でした。
ナリサワさんは、命展パート1の時から、ずっとお世話になっているところで、ほんとうに温かい・・・私の大好きな会場です。

10時より、お渡し会が始まりました。
石巻や南三陸の飼い主さんが、今日はお迎えにいらっしゃいました。

1名、東京に住んでいらっしゃる飼い主さんもいらっしゃいました。
郵送ではなく、ご自身で絵になったワンちゃんをお迎えに来たいとのことでした。

飼い主さんが、次々に、お迎えに来てくださいました。


飼い主さんが、お迎えに来てくださると、絵の中の動物たちの顔が、本当に嬉しそうに見えるのです。



今日はこれから、夜行バスで東京に向かいます。
 明日はそのまま熊本に向かいます。
熊本のお渡し会は、24日です。

2018年3月20日火曜日

3月19日、作家さんが気仙沼に来てくださいました。

お渡し会の翌日、19日、命展参加作家のまつやまけいこさんが、気仙沼に来てくださいました。

まつやまさんは、今回、熊本地震で亡くなった猫ちゃんと、東日本大震災で亡くなった、気仙沼の猫ちゃんの2枚の絵を描いてくださいました。
気仙沼の猫ちゃんは、すがとよ酒店の看板猫ちゃんでした。
すがとよ酒店は、昨年10月に、命展パート4の展示会場として、お店の2階を貸してくださいました。

まつやまさんは、直接、飼い主さんにお渡ししたくて、今回、気仙沼まで来てくださいました。
まつやまさんの手から、直接、猫の「クロちゃん」の絵をお渡して頂きました。

すがとよ酒店のお母さんと息子さんです。
「クロ、やっと帰って来たね、お帰り。」そう言って、絵になったクロちゃんにお話しされていました。

そのあと、まつやまさんと一緒に、安波山に行きました。
そこから、気仙沼の町全体を見ることができました。

そこに、こんな看板がありました。

震災前の気仙沼市です。
黄色く囲われている部分が、津波の被害にあった場所です。

震災後、現在の気仙沼市です。

7年という年月を思えば、随分と長い時間が過ぎたように思います。
しかし、被災した町に立ってみたり、被災した場所を歩いてみたりすると、7年という時間は全く感じられませんでした。
亡くなった様々な命に対して、生きている私たちは、まだ何もできていない…そんな風に思います。
亡くなった命の数…想像もできないほどの数の命が亡くなっています。
亡くなった命に耳を傾け、その命が失われた理由を知ること、その中で改善すれば死なずに済むことを考え、探すこと、それが今生きている私たちがするべきことではないかな、そう思います。