ホテルから臨津閣までは高速バスで約4時間です。
ソウルやその他都市部を通過し、北朝鮮との国境に近づくと、漢江沿いに鉄条網が
張りめぐらされ、見張台もいくつも見えてきました。
中には韓国の軍人が銃を持って監視していました。
出発から5時間、臨津閣(イムジンガク)に到着しました。
望拝壇という大きな碑が経っていました。
分断された家族への思いと、南北統一を願って建てられたものだそうです。
赤いラインは、軍事境界線先にある非武装地域です。
ここには人間が入ってこないので、野生生物の楽園になっているそうです。
鉄条網と見晴台が、あちこちにありました。
鉄条網の先は、 軍事境界域で、まだ北朝鮮ではありません。
左の白い橋は、北朝鮮に向かう鉄道の線路です。
遠くに見える山々は、北朝鮮の山です。
展望台の上で、野坂さんと、宮崎さんと最後の写真をとりました。
この後、私はソウル行きのバスへ、野坂さんと宮崎さんは、インチョン空港行きのバスに
乗ります。
軍事境界線にぐるぐる巻きにされた鉄条網。
平和を祈ったリボンがたくさん巻きつけてありました。
これは昔、鉄道を走っていた列車の車両。
無数の穴は、銃弾の痕だそうです。
かつて使われていた、イムジンカク駅の標識。
今は使われていない線路には、北朝鮮ピョンヤンまで続く、駅名が書かれてありました。
イムジンカク出発時間になりました。
ここからソウル駅行きと、インチョン空港行きのバスに分かれます。
みんな名残惜しそうに、一緒に写真を撮ったり、再会の約束をし抱き合ったり・・。
私は、ニューヨークのピース博物館のスゼンさんと一緒に、平和を願って、
ピース写真を撮りました。
ソウル行きのバスに乗り込み、しばらくして、ソウル駅前に到着しました。
ここでもまた、みなさん、名残り惜しそうに、なかなか解散しませんでした。
長かったのか、短かったのか・・とても濃い時間を過ごした気がします。
今回、参加して思ったのは、国はまったく関係ないということです。
平和への思いを強く願う人たちが、世界中から集まってきていましたが、
私が想う真の平和とは、すべての境界線を無くした先にあるものだと思いました。
人種、言葉、貧富、男女、宗教・・そして命、すべての壁を越えた向こうで、
手を取り合ったときこそ、真の平和に近づくのだと思います。
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